夫がミャンマーへ飛んで行った。

ついにこの日がやってきた。

朝、成田まで見送りに行き、
夫は無事に飛んでいった。
そろそろ着いている頃だろう。

ゲートでは笑顔で夫を見送り、一緒に見送りに来ていた義母と別れ、
一人黙々と京成スカイライナーへ向かった。
まだ時間があったので、スタバでカフェミストを頼んだけれど、
いろんな気持ちが溢れてきて、外国人に挟まれながら、ボロボロと涙を流し続けた。

今まで一度もスタバを不味いと思ったことはないのに、帰りの電車で飲んでいたコーヒーは全く美味しくなかった。
むしろ、飲んでいて気持ち悪くなってきて、気分転換にマッサージの予約でも入れることにした。肩も腰も痛いし、身体は怠いし。

途中、親友が住む駅を通り過ぎたらしい。
大丈夫大丈夫と、親友がポツポツと送ってくれるメッセージを読みながら心を落ち着かせて、上野まで向かった。

改札を抜けて、さっきまで夫とタクシーから荷物を引きずりおろしていたところに着いた。
あんな大荷物を一人で運べるんだろうか。
家に着いて、荷解きは大変なんじゃないか。
飛行機はちゃんと飛んでくれるだろうか。
急に色々なことが心配になってきて、
母に電話を掛けてみたら、なんだかあっけらかんとしていたので、気が抜けた。

これからきちんと生活しないとと、
上野で少しうろついて生活用品を買い込み、
不安な時こそ、マイソウルフードだ!と、お昼にはタイ料理を食べてみた。
タイ人は優しい。湯気が立ち、パクチーが香る、美味しそうな鶏肉入りの米粉麺を、直ぐに笑顔で持ってきてくれた。
さすが微笑みの国、タイランド。
ミャンマーも仏教国なので、人は良いらしい。

そうして、ガラーンとした家に戻ると、
今まで何とも思っていなかったものまで懐かしく見えてくる。
何か目に入ることに、それについて夫が話していたことやリアクションが、やけに鮮明に蘇ってくる。これはすごく不思議な体験だった。。

振り返ってみると、結婚して3年、ろくに奥さんらしいことはしてあげられなかった。。。
そして、精神的に支えてあげられていたのかも、正直よくわからない。
今日だって、もっと色々してあげられたのかもしれない。
昨日も、その前の日も。
なんだか、夫のことよりも自分自分になっていなかっただろうか?

それなのに、夕方に義母から届いたメッセージには「今日の二人を見て、これまでで1番、お嫁に来てもらって本当に良かったと心から思った。」と書いてあった。
なんでだろう? 
あんまり良くわからないけれど、
わからないけれど、今日感じたことはずーっと忘れないでいたい。

そんなこんなしているうちに、
夫から入居したとの連絡があった。
相変わらずマイペースで、こっちも色々やりたいことがあるのに、自分の荷解きを実況中継してくれる(笑)
現代にはいろいろと便利なものがあり、こうして物理的な距離も少しだけ縮めることも出来るので、
これから一年、なんとか頑張ってみる。

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